ストーリー

忘却の島

ヴィシュヌの予感

ベントゥス・アレア商団の貿易船プロペロ号は、城塞アレナでの商談を終え、フルヴィウス川からファウンテン海へと入った。
ファウンテン海は、一年中穏やかな風に包まれ、”アルンの平和”とも呼ばれる静かな海であった。
60余名の漕ぎ手、30余名の技師と労働者を乗せたこの船は、日没前に商団北部の中間寄港地であるセプテントリオへ行き着くため、全速力で移動していた。
船長のエル=ヴィシュヌと技師達を率いているギルバード=イルシアは、船のブリッジに座り遠ざかるアドリアンと
フルヴィウス川を眺めていた。
 「ゲオルグが居なくて少し心配だったが、ファウンテンからの初航海にしては順調だな。」
イルシアは遠くに見える陸地を眺めながら、安堵の表情でヴィシュヌに話しかけた。
 「…イルシア、セプテントリオに到着するまで後3時間はかかる、油断は禁物だ。
この海は静か過ぎる…何か不吉な予感がするんだが…。」
ヴィシュヌは波一つ無い海の中で、不安を口にした。
 「ははは、それは敏感なエルフ特有の発言か?心配ないさ、この船は我が商団一のガレー船だ。
方向さえ見失わなければ大丈夫! ちょっとした風や波などでは、びくともしないさ。」
そう言うと、イルシアはヴィシュヌの背中を軽く叩いた。

アルンの破壊

海の神アルンは、「慈悲と怒り」、「平和と破壊」を司る双顔の神だ。
アルンの心が乱れれば海はたちまち荒れ狂い、波は全てを飲み込んだ。

プロペロ号からエルデ海岸がぼんやりと見え始めたころ、船は”アルンの破壊”と呼ばれる荒れ狂った波と暴風に
出くわした。
60名の漕ぎ手が総力を尽くしても”アルンの破壊”から逃れる事はできず、慌てたヴィシュヌは、商団の会計担当でもある魔法使いのヴァン=オルビアに相談をした。
 「オルビア様、この船でさえ”アルンの破壊”を乗り越えることができません。
しばらくの間、永遠の大地に停泊するのはいかがでしょうか?」
 「なりません!あそこは呪われたマルデュークの領域。あの領域に足を踏み入れたたら最後、生きて帰れる保障などどこにもないのです。今は何としても船を持ちこたえさせるのです!」
オルビアがヴィシュヌに助言を与えた時、バタバタと床板を踏みつける音と共にイルシアが操舵室に
飛び込んできた。
 「ヴィシュヌ!あそこに島が見える!!明かりが灯っているところを見ると、誰かがいるに違いない。
”アルンの破壊”が収まるまで、あそこに留まるのはどうだ?」
そう言ったイルシアの指の先には、美しい島があった。

マルデュークの島

なんとか島にたどり着いたヴィシュヌは、漕ぎ手達を休ませ、技師と労働者達には修理を頼んだ。
そして、ヴィシュヌ、オルビア、イルシアと数名の技師は海岸に程近い丘を登った。
夕暮れ時にも関わらず島の中は時を忘れたかのように宝物と黄金の光で煌々とし、死の神サイアリックへ
捧げる祈りのようなどんよりとした歌が響いていた。

マルデューク インシュラ、マルデューク インシュラ、
オブリビオ インシュラ、オブリビオ インシュラ 
マルデュークの島よ、マルデュークの島よ、忘却の島よ、忘却の島よ
貪欲は美しく、貧窮は悪の島。道徳と率直は海のもの。本能と欲望だけが島のもの。
女神の光に背を向けたものにはいくらでも手に入る場所、それがマルデュークの島。そう、忘却の島。
さあ、あなたの足元にある全ての宝石と黄金を拝みなさい。全ての苦痛は時間と共に流れ落ち、
快楽と歓喜だけがその手に残るだろう。
讃えよ、忘却の歌は心に宿り、その肉体が滅びるまで続くだろう

歌を聴いた丘の上の者達は、欲求をこらえきれず体中を震わせ、その瞳は欲望の色を帯び始めた。
その中でただ一人、エルフであるヴィシュヌだけが正気を保っていた。
ヴィシュヌはオルビアを抱き起こし、魔力の込められた防具を身に付けさせた。
防具の力により正気を取り戻したオルビアは、急いで魔法を唱え他の者達にも正気を取り戻させた。
ヴィシュヌ達は急いで丘を下り、プロペロ号へと乗り込んだ時には、”アルンの破壊”も収まりつつあった。

船は無事出港し、マルデュークの島から離れた頃、島はマルデュークの激怒により激しい暴風雨に見舞われた。
幸いにも船は暴風雨から逃れることができたが、島から戻ったもの達は未だ欲望を抑えきることができず、
冷や汗を流し、瞳はどこか遠くをみているようだった。…そして、イルシアの手には一握りの宝石が握られていた。

ベントゥス・アレアの決定

ベントゥス・アレア商団の創設者であるオルカ=アレア。彼は息子のブロンテ=アレアに商団を任せ、
アフルンで読書をしながら静かに余生を送っていたのだが、イルシアがマルデュークの島から宝石を持ち帰った事を耳にし、 商団本部のアレア・セントラムに姿を現した。
 「うむ、手にしただけで体が軽くなる…こんな宝石を持ったのは私も初めてだ。
カリエンテが上古時代について書いた神話集によると、農耕の神フィペロスが空間の力を克服する指輪とネックレスをディミナス達へあげたという話しが出てくる。
私はこれがフィぺロスの贈り物じゃないかと思う。オルビアよお主にはどう見える?」
オルカはそう言うと、宝石を親指と人差し指で持ったまま、その宝石越しにオルビアを見た。
 「私はエルデ海岸から見えるあの島こそが、マルデュークが古代神達の宝を封印しておいた場所ではないかと思います。
カリエンテの航海日誌の中でも”マルデュークの忘却の島”という場所について書かれています。
カリエンテは、『足を踏み入れた者は宝と黄金に目がくらみ心を奪われ、しまいには魂までも奪われる。
魂を奪われ奴隷となった者は一日中忘却の歌を歌い、舞い、宝を確認して眠りにつく。
島はいつもマルデュークの激怒に包まれており、奴隷が眠っている間は歌が止み静かになる。』と、
書いています。」
オルビアは物語りを読み聞かせるように、カリエンテの航海日誌を読み上げた。
 「もし、商団の発見したあの島が”マルデュークの忘却の島”ならば、その価値は想像すらできまい。
ブロンテ=アレア、偉大なるベントゥスの王よ!お前の考えはどうだ?
我が商団の未来を賭けてみる価値があると思わんか?
この老いぼれには、エテイン様がこのベントゥス=アレアに下した偉大なる祝福のように思えるのだ!」
オルカは天を仰ぎ、老体を震わせながらブロンテに問う。
 「オルカ=アレア、ベントゥスの父よ。謹んで貴方の意思に従いましょう。」

アフルンやイリス等、大陸のほとんどの都市にベントゥス=アレア商団の冒険者募集広告が出回り、
多くの冒険者達の注目が永遠の大地の海岸付近にある小さな島へと集められた。

古代神達の宝が封印されたマルデュークの忘却の島。

彼らが宝に目がくらんだ欲望の奴隷なのか、ただ夢を追う冒険家なのかは、
いずれ歴史が証明することとなるだろう。

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オブリビオ・インシュラとは

オブリビオ・インシュラとは

月曜~土曜の一定時間の間、永遠の大地のポータルから侵入可能なインスタンス型のダンジョンです。
ユニオンパーティー専用のインスタンスダンジョンとなります。

オブリビオ・インシュラには、宝箱が隠されています。 宝箱の中にはプレイヤーの役に立つユニークなアイテムが入っています。

  • 欲望の宝箱
  • 貧欲の宝箱

オブリビオ・インシュラに行くには

進入制限:18名以上のユニオンパーティー
進入時間:月曜〜土曜 23時〜24時の1時間の間

進入方法:永遠の大地にあるポータルから移動します。

  • 地図
  • 光の同盟
  • 怒りの連合

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新モンスター

オブリビオ・インシュラには2グループの海賊団がいます。

オブリビオの海賊団

オブリビオの三兄弟

オブリビオ・インシュラの最終ボス。
多数の手下を従えています。
(左から 次男ポルシ、長女フォルニ、長男ヴェリス)

オブリビオの守護隊

オブリビオ・インシュラ内に存在する海賊の内、一番強い集団。
中でも「 オブリビオ守備隊長 」は強力なダメージを与える海賊です。

オブリビオの偵察隊

オブリビオ・インシュラ内に最も多く存在する海賊。
個々の力よりも集団としてのダメージが恐ろしい海賊です。

カルイの海賊団

キャプテン カルイ

カルイ海賊団の船長。
威力の高い攻撃を仕掛けてくるので注意が必要です。

カルイの邪悪なクラビ

カルイ海賊団の実力者。
一人で行動することを好む、暗殺者タイプの海賊です。

カルイの右腕 カルイの左腕

二人一組。
互いに弱点を補いながら攻撃してきます。

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